会長のご挨拶【2018年度 年次総会 会長挨拶(2018/08/24実施)】

 昨年度に引き続き会長を務めさせて頂きます、三菱重工業の小口でございます。  
まず、本日御出席頂いております、経済産業省福本産業資金課長始め経済産業省の皆様、企業活力研究所、そして本協議会
会員企業の皆様方におかれましては、ご多用中にもかかわらず、本総会にご出席頂きましたこと、厚く御礼申し上げます。

 さて、本協議会は1992年2月の設立から26年半が経過した訳ですが、この間、本協議会の設立の趣旨である「各企業が、
それぞれの信用力に応じて、世界の様々な市場から様々な資金調達手段を自由に選択できる」という資金供給主体や資金
調達手段の多様化について、多くの課題に取り組み、成果を挙げてきたものと認識しております。 現下の世界経済は、
地域的に偏りが見られるものの、全体としては緩やかな回復基調にあること、皆様も日々事業を進め、舵取りをされる中で
実感としてお感じになられている通りかと存じます。

 一方で、地政学的リスクや保護主義的な指導者と政策の存在が経済の安定成長への阻害要因として顕在化し、このような点が
世界各国・地域を率いる指導者たちの頭を悩ませ、また多くの企業経営者に不安を与えていると感じるところであります。
金融の世界においても、IoTやAI、Fintech等の技術革新により我々が慣れ親しんできた既存の金融の仕組みや金融業界の
勢力地図が大きく塗り替わる可能性すらあると認識しております。

  また、ESGやSDGsという概念、即ち環境問題等をより強く意識した国際社会の持続的な成長に企業が貢献していくという
考え方は、企業の資金調達や財務活動において強く意識していくことになりましょう。
このような、一言でいえば不確実な政治・経済状況のもとにあって、企業にとり、
①まずは自らの力でキャッシュフローを生み出し、
②持てる資金を最大限効率的に活用した上で、
③不足する部分について機動的且つ安定的な資金調達を可能とする、といった広い意味での資金調達能力の重要性は極めて高く、
グローバル競争を勝ち抜いていく上での必要条件となっていると考えます。

世界がこのように大きな転換期を迎える中で、本協議会は、幸いにして、グローバルに事業活動を展開する大企業38社の
資金調達関係者が集い、抱える課題を共有し、共に高め合う貴重な会であります。 後ほど事務局長及び事務局から説明が
ございますが、昨年度以降、本協議会は様々な改革を進めて参りました。

本年度におきましても、後程紹介がございます活動計画の事項につきまして状況の変化に応じた柔軟な舵取りを心がけ、
また必要に応じて関係各方面に対して積極的に働きかけを行い、具体的な成果に繋げていきたいと考えております。

資金調達に関する課題の解決には、法令や制度の変更を必要とする場合も多く、個々の企業の取り組みだけでは難しい場合も
多くございます。会員企業の皆様方におかれましては、是非本協議会に積極的にご参加頂き、本協議会の運営全般に関して、
忌憚のないご意見・ご要望をお聞かせ頂ければと存じます。また経済産業省産業資金課及び企業活力研究所の皆様には、
引き続きご指導ご鞭撻を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
以上、甚だ簡単ではございますが、私からのご挨拶とさせて頂きます。 有難うございました。

※2018年度 年次総会 会長挨拶(2018/08/24実施)より抜粋